
シンガポールでは【クチンタ】という愛称でこれはマレー語の猫【クチン】と愛する【チンタ】が合わさった言葉です。
シンガプーラが1番最初に発見されたのがシンガポールの下水溝でした。
その数頭をアメリカ人夫婦が本国に連れ帰り交配を行なったと言われています。
1970年代初頭、東南アジアに赴任していたアメリカ人夫婦は、現地の動物保護団体SPCA (SocietyforPrevention of Cruelty to Animals)から独特のティックド・タビー(タビーやマーキングが無く多様な色でティッキングされた毛色)の小さな猫を引き取りました。その小さな猫は猫らしくない人懐っこさでとても人気となり1979年に
チャンピオンシップ『TheInternationalCatAssociation
(TICA) 』による登録が承認されました。また、1982年には『The Cat Fanciers' Association( CFA)』
に公認され、1988年には同チャンピオンシップの地位を獲得しました。
(TICAとCFAは世界有数の猫血統登録団体)
その後、夫妻からシンガプーラを譲られた繁殖家もシンガポールに赴き、新しく基礎となる猫を輸入してアメリカにつれて帰りましたが、この時に以前シンガプーラを輸入した夫妻がアビシニアンもシンガポールに持ち込んでいた記録が発見されました。
これによりシンガプーラは土着猫ではなくハイブリッド種である可能性が浮上し、シンガプーラは自然発生種ではないとして登録を見送る団体が発生しました。
(その後シンガプーラは純血種と確定)
ただ、当時この件について調査したCFAは実際交雑されていたとしても(憶測)夫妻がシンガポールの捨て猫を交配したのは事実で、その後シンガプーラの登録はそのままとなりシンガプーラは現存する純血種の猫の中では世界一小さい猫での登録となります。
体重は成猫でも2キロ~3キロが平均的で、そのため小さな妖精ともいわれています。
最近では3kg以上のシンガプーラもかなり増えてきています。
理由はアメリカ系統では大きくなる傾向もありこれは野生の動物においても同様です。
アジア系シンガプーラではアメリカシンガプーラと比べて小さくなることが多いです。
シンガプーラは大人でも小さく全体的に筋肉質でしっかりとした体格をしています。
しっぽは長めで先が黒く、ボディタイプはセミコビーに該当。
耳は付け根が広く綺麗に立って目は大変大きいです。
目色はグリーン・ヘーゼル・イエロの3種類で、アイラインが濃く入っているのが特徴です。
シンガプーラの毛色はセピアアグーチ、模様もティッキングです。
ティッキングとは1本の毛に違う色がはいっており、濃い色や薄い色の部分があり3種です。
アビシニアンと似ているともいわれていますが、顔の輪郭や目の形は異なり全く毛色等の違いもわかると思います。シンガプーラは丸顔に近く、目が大きく顔が小さいです。
