
彼女は昭和の淑女?的な控えめで可憐な女の子でした。
先月も元気だった。先週はいつも通りだった。毎夜おもちゃでジャンプしたりして遊んでた🐝
その日の朝も毎日撫でてとやってきてお膝に乗ってグルーミングしてあげると大満足。いつでも甘えん坊したいけど、他の子よりちょっと遠くに待機して、他の子が居なくなったらそっとやって来る、ちょっと臆病な女の子…
私に近づくことが出来ず去って行く後ろ姿に、名前呼んだら振り返って尻尾あげて戻って来てくれる甘えん坊。
思い起こせば濱田家にお迎えした時は暑い日で、関東までお迎えに行って4時間半かけてウチにやってきた。暑さで初日体調崩したのもあって私から離れずずっとそばに居て、いつしか濱田っ子に。濱田にしか懐かない子に成長しました。姙検のレントゲンでも私が一緒に付き添わないと撮影できない程でしたw
怖がりだけど母性本能に溢れ子猫がひと鳴きすれば、どんなに遠くにいてもご飯食べててもお水飲んでても、すっ飛んで子猫のそばに。大人猫達の喧嘩が始まればお乳吸ってる子猫を引きずって😅子猫が産箱外にパラパラ散らばろうが踏み倒そううが、子猫を守る為に怖がりの癖におしっこ漏らしながらでも戦いに挑むスーパーママ。←見ててどうなん💦ですが本人命懸けで守ってるんですよ〜
何度「おいおい💦」と言いながら子猫を産箱に戻した事かw
その時は突然だった。
当舎では基本女の子のほとんどがお昼間ケージに入ってて夜に出す12時間交代制(臨機応変制)。
いつも通り朝彼女は朝食時私のお膝の上で撫でられたりグルーミングでのんびりと過ごし、お昼頃男の子と交代でケージの中に(彼女はケージで過ごすのがお気に入りで、自分から入って行くタイプ)。。
その後も彼女の様子に変わりはなくケージの中の掃除中も、下段から上段まで上がって行ったりしてました。ただ気になった点と言えば、昼に液体おやつをあげようとしたけど、珍しく拒否った事くらいでしょうか。
夜になって男の子と交代で女の子を出したら彼女もケージから飛び出してきて廊下にゴロン…。全てのトイレ掃除等終えて彼女の近くに行ったら呼吸難を起こしてて、ヒュルルル〜と言う様な水っぽい呼吸をしてました。夜中何度か様子見ていましたが酷くなってる感じはなく、朝になったら水っぽい呼吸音はマシになってましたが、呼吸難は続いていたので早々に病院へ。
1日目
診断は心筋症でした。心臓動きが非常に悪く上手く血液循環させられず、肺が水を吸収してしまい肺に水が溜まってる状態でした。とりあえずは肺から水を抜くために利尿剤をガンガン飲ませて酸素室での療養が必要との事。その治療で大抵の子は呼吸が楽になって肺に関しての症状が改善するとの事で、半日入院させる事にしました。その時の治療方針としては、先ずは心臓の動きを良くして肺の水を出して呼吸を整える事でした。
夕方近くになって連絡が来ましたが症状はあんまり改善してない様子で、このまま入院させるか家に連れて帰るかとなり、とりあえず午後診の終わりに近い時間に病院に行って様子を見に行く事にしました。連れて帰るなら必要かと思い、レンタル酸素を今日中に借りれないかなど数店確認しましたが今日中は難しいとの事。そんなこんなしてたら時間が来たので病院へ。
病院に着くと彼女はグッタリしてたものの呼吸は落ち着いていました。先生には酸素発生器がないと難しいかもしれないと言われましたが、私は自宅に連れて帰ることにしました。連れて帰る決心をしたのは先生の「この状態だといつ何があってもおかしくない状態で、病院側も24時間付きっきりで面倒見れるわけでもないし、もしかしたら病院で亡くなる事もある」と言うお言葉を頂いたからです。
濱田家に来た子たちへの想いとして、何かあるなら自分の側ででないと私は自分が納得できなくて、もし病院で亡くなったら側に居てあげられなかった事にきっとものすごい後悔するし、もしかしたら今出来ることを頑張って下さった病院側にも不信感を募らせてしまうかもと思ったからです。彼女にとっては酸素ある方が体的には絶対楽だとは思ったのですが、精神的にはどうでしょうか?知らない場所で医衣装ケースみたいな箱に入れられて夜中一人ぼっち…。私的にはそう言う状況に彼女を置く事を選択する事は出来ませんでした。ウチに来たからにはウチの子…私が全てに置いて責任を持って全てを見届けるのが私の動物を飼う時の覚悟なので、彼女にとっては厳しい初日になるとは思ったのですが、私のわがままに付き合ってもらう事にしました。
家に戻り一番早く届けてくれる酸素発生器をポチ注文。

お家に着いてすぐ呼吸が苦しそうではありましたが、ケージ内に入れていても自分が寝たい場所に移動するくらいの元気はありました。夜中も何度か様子見に彼女の寝てる場所へ行きましたが呼吸は荒いままでした。勿論飲食はできない状態です。
※頂いたお薬※
心臓のお薬…通常の心筋症用のお薬ではなく、心臓を強く動かすお薬。
利尿剤…肺に溜まったお水を排出させるお薬。
食道拡張剤…食道の狭窄を広げるお薬。(もしかしたら呼吸を助けてくれるかもとの事で出して下さったお薬)。
2日目
翌日いただいていたお薬を飲ませた数時間後急に呼吸が落ち着いて、通常呼吸になりました。引き続きご飯もお水も飲む元気はなく、お水はシリンジでどうにか飲ませても強制給餌は難しかった(本人が匂いを嗅ぐのも嫌がった)ので、チューブダイエットでとりあえず1日分のカロリー接種をさせつつお薬も一緒に飲ませました。昼はケージ、夜は自分からケージを出て好きな場所へ移動。
彼女の生活リズムとして昼間はケージ、夜は外というリズムが出来てたようです。
3日目
お薬の効きと利尿剤でどこまで水が抜けてるかの確認のレントゲン撮影の為病院へ。もし彼女の調子が悪ければ連れて来ないように言われてたので、彼女の顔見て先生は大変喜んでくださいました。病院に着くと直ぐに酸素室へ。彼女のタイミングを見ながら血液検査→レントゲン撮影をする予定でした。
30分後先生が待合室に出て来られて、血液検査を試みたけど直ぐに暴れてしまい、そのまま発作を起こしたので酸素室に直行し今呼吸を落ち着かせているとの事でした。少量取れた血液で腎臓の数値だけ確認したら数値が跳ね上がってしまってました。利尿剤の副作用です。肺の水は出したいけれど腎臓の為には大量の水が必要💧体内に水を入れれば肺が吸収してしまう、前にも後ろにも進めない状況になりました。対策として量を調整しながら皮下点滴を2〜3回に分けて少しづつ入れていきつつの利尿剤使用となりました。その後レントゲンを撮れるような状態ではないとなり、憶測状態での自宅治療をせざるを得ない状況に。
詳しく検査ができなかった為、頂いたお薬は1日目と同じもの。
家に戻り早速点滴。皮膚も伸びないくらいにベッタリと骨・内臓にくっついて乾燥しきってる感じでした。お薬、点滴、酸素発生器常設で昼間はケージ、夜は彼女が出たいと言うので酸素発生器は常に側に置きつつも彼女の行きたい場所に行かせました。
この日になって彼女本人の意思での移動は問題ありませんでしたが、濱田が彼女を移動させた時に発作を起こす様になりました、
この日も自力での飲食は無理だったので、シリンジでのお水とチューブダイエットでカロリー摂取。
4日目
自分でトイレに移動するだけでも発作を起こし、夜お風呂入ってたら声をあげたので慌ててお風呂場から飛び出して酸素発生器の管を充てました。万が一を考えて、脱衣所・お風呂場の扉は全開にしてて良かったですw
その夜、いつもは廊下で寝てた彼女が私のお布団の側にずっと寝てたので、本人も不安なのかなあと感じつつ、夜中たまに起きては彼女の体に触れていました。←彼女に負けじと私も不安でしょうがなかったので、側にいてくれるのは安心できました。
昨日と同じく自力での飲食は無理だったので、シリンジでのお水とチューブダイエットでカロリー摂取。
5日目
朝に心臓のお薬を飲ませて30分後、突然ふらっとしながらもタンスの奥まで行き「にゃあああああああああああ」と大きく叫びそのまま発作。酸素で落ち着いたものの私が離れる時に顔を持ち上げて私の顔を見る仕草。物凄く不安を感じてるんだと思いました。私的にはこの行動されると、とっても嫌な予感でしかない。以前亡くなった子も亡くなる前にしてた仕草だから…。「え!行っちゃうの?」的な表情。。
点滴は少なめとされていましたが脱水が酷すぎるのもあり、1回で入れるには少し多めの点滴を入れてみました。
夕方になって新しいお水(ご飯とお水は常に側に置いていた)を側に持って行ったら自分で顔を起こしてお水を飲めるようになっていたので、ちょっと安心したのを覚えています。その頃呼吸は落ち着いていたのもありますし、私的には腎臓の数値を下げたいのが最優先だったので次の点滴の量も少し多くしました。ただ夜に飲ませる心臓のお薬は飲ませずにいました。朝飲ませた後に発作を起こしたタイミングが投薬と全く関係ないとその時は思えなかったので。。
だけど深夜近くになってまた呼吸が荒くなってきたので、初日心臓のお薬で呼吸が落ち着いたイメージを強く思い出し、思い切って心臓のお薬を飲ませました。その1時間後ふらっとトイレに向かったんでトイレ?と思ったら朝と同じくお大きな声をあげて発作💦
そのまま30分という短い時間で息を引き取りました。
私の処置に問題があったのかもしれない…あれがあかんかったのかとかこれがとか思い悩み納得できてないとこは今になっても色々あり苦しいですが、とにかく私が彼女の最後に側に居てあげれたことだけは良かったと思ってます。

たった8年しか一緒に入れなくて、繁殖からもようやく引退してこれからペットとしてのんびりと一緒に過ごす矢先でした。悔しくて悲しくて辛くてしょうがない。ほんとにほんとに大好きだった、私だけのあの子。彼女を通じて色んな方に出会わせてもらった事に彼女に恩返し出来なかった。。
亡くなってからケージ内の掃除、使ってたタオル毛布等々の洗濯、最後に使ったキャリーにおしっこされしょうがなく洗浄。毎日毎日の除菌、掃除で彼女の痕跡を無くしてく私。
しょうがないとはわかりつつも何やってんだろう…と彼女が最後に使ってたケージを見つめて思う日々。
可愛かったな〜大好きだったな〜

やんちゃで活発で気が強くて、子供産んでもいつまでも子供なこの子。キャピキャピギャルって感じですかね〜
彼女が亡くなってから彼女が気に入ってたケージ内のハンモックを使うように❕そしてこの子、キャピギャルから急に大人になりました。自分がこの群れを引っ張るんだ!的な強さと落ち着きを持つようになりました。
以前なら誰よりも早くおやつもらう為に「前に前に!」とグイグイだったのが、ママと同じ様に後ろで少し待つ様に。
この子は亡くなった彼女の娘。お顔彼女にクリソツ😊
今まで亡くなった彼女をお母さんと理解してるかなんて見てても分からなかったけど、いなくなって自分を守る存在がいなくなったと感じ取ったのかな〜❔お母さ〜んとか甘える事なんて無かったけど、ちゃんと彼女がママなんだと分かってたんだ…って思う。
親子の愛はきっと見えないところで繋がってたんだ🤍


彼女は彼の2つ年下。彼女が濱田家に来てから彼はずっと彼女の側にいた。
もちろん他の女の子にも盛るけど、それは本能としてしょうがない😅でも彼は彼女がとにかく大好き🤎
彼が彼女と一緒にケージ外にいる時は、彼女のストーカー状態。

彼女をずっと見つめてた👀🤍
彼女が亡くなる1ヶ月ほど前からそのストーカーぶりは激しくて、朝も昼も夜もずっと彼女見て呼んでた⚡️何かを感じ取ってたのかただ単に彼女の側にいたかったのか…よく分かりませんが、とにかく酷く鳴きまくっていました。
彼女が調子悪くなったあの日、彼はいつも通り最初は彼女に盛ろうとかして私に怒られたけど、次の日にはただ側に行って匂いをかぐだけ。その次の日から軽く匂って遠くから見守る日々が続きました。

彼女が亡くなった夜、他の子はほとんど素通りだったけど、ケージの中に既に入っていた彼の元に彼女を連れて行くと優しくひと舐め。
夜が明け彼女を棺に入れて準備をしてたら、彼と娘が側に来て匂ったり舐めてみたり…別れを告げているかのようでした。
彼は彼女がいなくなってから1週間、日中夜あれだけ鳴いていたのが嘘のようにぴたりと鳴き止み食欲も無く、おやつでさえも食べませんでした。
動物の男の子なんて所詮繁殖行為したいだけだと思われがちですが、彼は本当に彼女に特別な愛情を持っていたと思う。
彼は超プレイボーイだけど、心優しく愛情深い男の子。
※ただし女子へのみ😆
かのじょに いっぱいの あいを ありがとう
💐病気の子と戦ってる皆様へ
病気の子に対しての治療方針・方向は、皆さんそれぞれだと思います。私が正しい訳では決してありません。皆様が納得できる方法で、飼い主様が無理され過ぎないように戦う事が大切だと思います。
快方に向かわれることを願ってます⭐️