💡今日は、私たちが実施している 子猫のお引き渡し前に行う特別な健康診断 について、その思いを踏まえ書かせていただきます。

私たちのキャッテリーでは、子猫をお引き渡しする前に 他のキャッテリーではあまり行われていない特別な健康診断 を実施しています。
正直に言うと、時間もお金もたくさんかかります。獣医さんにも大きな協力をお願いしています。でも、この工程を省いて子猫をお渡しすることは、私たちにはどうしてもできないのです。
🩺 実施している検査内容🩺
お引き渡し前に、必ず以下の検査を行います。
• 採血検査
• 心臓エコー検査
• 腎臓エコー検査
• 聴診
• 視診
さらに必要があれば追加検査も行います。
👉 これだけの検査をセットで行っているキャッテリーは、本当に珍しいと思います。

❓ なぜここまで徹底するのか❓
みなさんは「子猫の腎臓がちゃんと2つあるか」考えたことがありますか?
最近、知人からこんなお話を聞きました。
「猫を迎えたら腎臓が1つしかなく、補償もなかった」
また、私のキャッテリーから巣立った子猫にも、腎臓に奇形が見つかったケースがありました。
そして、お客様からもたくさんのフィードバックをいただいてきました。「こういうことが気になった」「こんな経験をした」そのひとつひとつに真摯に向き合い、改善を重ねてきました。
その結果、
• 問題が見つかった親猫は繁殖ラインから外す
• 同じペアリングは二度と行わない
・子猫が同時期に沢山生まれないよう調整する
こうした取り組みを徹底し、常に見直しを行いました。いただいた声はすべて、次の子猫たちをより健やかに育てるための大切な糧になっています。
また、私自身もブリーダーとして他のキャッテリーから子猫を迎えた経験がありますが、幼くして亡くした子がいました。3ヶ月で旅立った子、1歳を迎える前に亡くなった子…。本当に胸が張り裂けるような体験でした。
そうした経験から、自然と強く思うようになりました。
「お客様には同じような悲しい思いをしてほしくない」 と。
💉 大変だけれど欠かせない作業💉
小さな子猫から採血をするのはとても大変です。
毛を剃らずに採血できるように工夫していただいたり、エコー検査や書類作成に何時間もかかります。
もちろん、費用も安くはありません。
それでも、子猫の健康をしっかり確認せずにお渡しすることなど、私には考えられませんでした。
🔍 検査で確認していること🔍
• 腎臓が2つあるか、形に異常がないか
• 心臓の中隔に穴がないか、閉じるべき管が閉じているか、心肥大や逆流がないか
• 採血で腎臓・肝臓・膵臓の機能をダブルチェック
• 血球の状態から、目に見えない感染が起きていないか
私は看護師としての経験があるため、採血データから体の中の状態をある程度把握できます。
👉 その上で「安心して送り出せる」と判断した子猫だけをお渡ししています。
🍀 お引き渡しの基準
健康診断に加えて、子猫をお渡しする際には次の基準も守っています。
• しっかりドライフードが食べられること
• 体重が1kgを超えていること
ふやかしフードが必要な子や、体重が未達の子はお渡ししません。
成長がゆっくりな子はお迎えが遅れることもありますが、それをご理解くださるご家庭にのみお願いしています。
💕 最後に
正直に言えば、この健康診断はとても大変です。
時間も手間も、そして費用もかかります。
でも、一番悲しい思いをするのは子猫を迎えるご家族です。だからこそ、私たちは最大限の努力をして 「安心して迎えられる命」 だけをお渡しするようにしています。
子猫とご家族が、幸せで健やかな毎日を過ごせますように。それが、私たちが何よりも大切にしている願いです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
