冨岡利枝ブリーダーのブログ｜かわいそう😢(24.2.8)

「犬に襲われ…」とか「猫を避け事故…」のニュースに思うこと

脱走した犬に公園で次々襲われたのは、主に児童クラブに通う子供たちだったそうです。子供たちは当分の間、いえ、もしかしたら生涯強烈なトラウマを引きずってしまうことでしょう。

猫を避けようとして対向車線に大きくはみ出したため正面衝突した事故は、速度的な問題などの予防できる余地はいくらかあるにしても、野良猫が野外に居る限り他人事ではなく、誰にでも起こりうる事故です。
所有・占有に関わらず、動物を脱走（逸走）させてしまったり、放し飼いしているとこのような悲惨な事件が起きてしまうことがあります。法令では、所有者・占有者に対して「逸走防止義務」が課されていますが、罰則規定のない「努力義務」です。

今回の犬を脱走させた所有者は、監督不行届を認めているそうですが「逸走防止努力」はされていたようです。法令に照らせば不適正飼養とまでは言いきれないことになるのでしょうか。

一方、野良猫や地域猫は給餌給水者によって放し飼いされているのと同じですが、「特定の所有者・占有者がいない猫」という扱いです。今回のような事件の責任を給餌給水者に求めることも出来ないでしょう。

動物関係法令の法益（法によって保護されるべき利益）は、人の生命・身体・財産に対する被害の防止、環境に対する被害の防止です。
私たちペット飼養している全ての者は、法令以前(罪に問われる問われない云々の前)に、モラルやマナーを守って、こうした被害が起こりうることを常にイメージし、ペットは適正に飼養することの大切さを一人でも多く当たり前の意識になることを願うばかりです。

※写真はイメージ写真のため、本文には関係しておりません。

適正飼養とは

※出典『動物虐待等に関する対応ガイドライン令和4年3月環境省』